ガラス瓶に手紙を入れて

アクセスカウンタ

zoom RSS 一阿の 「澎湃寄する海原の」 5

<<   作成日時 : 2017/01/09 07:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 7 / トラックバック 0 / コメント 0

その上、航空母艦「瑞鶴」には我が分隊監事 野村実大尉が乗ってをられた。分隊監事と言うのは、旧制一高に例えると北寮の寮長だった木村健康教授(後、東大名誉教授)のような存在、つまり我々分隊員の親父でした。

野村教官は彦根中学開闢以来の秀才。兵学校 71期 の次席。主席はこれも東京府立1中の伝説的な英才田結保大尉。 彼は前線から一時帰国したとき、母校で短い話をしています。「君達は戦争に心を奪われずに、静かに勉強するのが良い。」と。軍令部は田結大尉戦死(巡洋艦「筑摩」にて)の報を受け、慌てて野村大尉を「瑞鶴」から召還します。二人も海軍の逸材を失う訳にはゆかない。そうして昭和18年我々海軍兵学校の教官になられます。

原爆が落ちた時、野村教官は我がオ305分隊に「情報」の大切さを教へてをられた。今でもあの瞬間の紫の不思議な閃光と地の底から湧き来るやうな振動は忘れ難い。生徒はビリ動きせず、教官の話を聴いてゐた。広島と江田島はそれ程遠くはない。 昼食時、食堂の屋根の上に不思議な雲が湧き上って行くのが見えた。戦後我々生徒は廃墟と化した広島の街を歩いて、復員列車に乗ることになる。

昭和23年以降、幾度も野村教官をお迎へして分隊会をひらいた。帝国海軍の特色や歴史を静かに話された教官は決して大きな声を出されなかった。 海軍と陸軍の差は、国際法を熟知しているが否かにある。海軍は帆船の時代からスクリュー船の時代に急速に移行して、国を護る必要があったので、殆ど直輸入の形でイギリス海軍の手法を学んだ。だから大和魂の上にアングロサクソンの物の考え方があり、陸軍はドイツに学んだので、ゲルマン民族的な思考方法があること。大和魂では何ら変わりがない。そうして話を続けられるのでした。軍縮会議で山本五十六長官の果たした役割の大きさとマスコミや時の政府の誤解の大きさを諄々と説かれるのでした。

野村教官は、戦後東京裁判被告弁護事務に従事ー防衛庁戦史編纂官ー戦史研究室長ー防衛大学教授兼図書館長 を歴任。慶應大学で歴史学を専攻されます、文学博士 日本学術会会員です。彼ほど海軍に関係のある書籍を多数研究した戦史学者はありません。門外不出の宮内庁内部の図書も全て読まれました。そして 感情を交えず極めて客観的に戦史を書かれました。

それを知っていたアメリカのマスコミが、かのハルゼー(大東亜戦争の米国側機動部隊長官)の一代記を編纂するに当たって、真っ先に訪れたのは野村実氏のご自宅でした。最後に「ハルゼーについてどう思うか?」の質問に、教官は「海軍軍人としての戦術・判断・実行力は優れたものがあるが、人間としては尊敬できない。」と答えれれます。「何故か?」に対し、彼は、「キル・ジャップと言う言葉を創り、全軍に流した。人間として如何なものか。」とキッパリ応えられたのでした。マッカーサー万歳の時代にです。

これは教官が亡くなられた後の分隊会で、ご夫人がその場に同席して聞かれた言葉です。「キル・ジャップ」 と 「鬼畜米英」 は変わらんじゃないか、と言う人があるかも知れないが、これは決定的に違う。「人種差別的に虫ケラのやうに踏みにじる所作」と「こん畜生。鬼のやうな奴メ」とではその本質が違うのです。あの静かな主人がキッパリ言い放ったのには驚きました。と御夫人は言われるのでした。

その頃、まだ黄色人種に対する蔑視があった。(トランプ が キル・ジャップ でなけりゃー良いんだが?!(笑))戦争に負けて72年 「平和」 「平和」 と言い暮らして72年。本当に平和になったのか?勝った国が言うならまだ分かるが、負けた国が勝った国に教育され洗脳されて言うのは、どんなもんでせう。観念では何事も変わらない。

資本主義は悪いと批判して観念と憎悪でできたマルキシズムが失敗だと分かるのに地球上のどれだけの富と人命を犠牲にしたか? そしていま資本主義の行く末が問われてゐる。誰も何も分かってはゐない。ビッグバンがあって138億年、やっと ダーク マター なる実態がほの見えて宇宙や生命への半歩前進を開始する時に、何もかも分かった顔をして、72年や100年前の事柄をアンシャンレジームで切り捨てることだけはやめてもらいたい。

地球に生命が生まれて何億年。72年は瞬間の出来事です。昨日の事のやうに切り捨ててはなりません。ちゃんと自国の近現代史を知らなければならないとおもいます。このごろ天気予報がよく当たります。宇宙から見てゐるからです。昔は人工衛星はなかった。国際情勢や国内事情もあまり目先のことばかりに現をぬかすと、「山が動いた。」と糠喜びする愚を繰り返すことになる。リベラルと称するマスコミや学識経験者の皆さん。こういう方々はとても良くもの事をご存じだが、一つだけ大切なことを間違うと我々はそれも信じてしまう。皇位継承問題。 恐ろしい事です。


― つづく −


*☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚゜゚*☆*

今後もこのブログをご支持下さる方は
人気ブログランキングFC2ブログランキング のクリックをお願い致します。

※姉妹サイト【日本を】『日本解体法案』反対請願.com【守ろう】では、様々な周知活動を行っております。

何卒皆さまの温かいご協力をよろしくお願い申し上げます。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 7
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文
一阿の 「澎湃寄する海原の」 5 ガラス瓶に手紙を入れて/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる