ガラス瓶に手紙を入れて

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zoom RSS 一阿の 「昨日の空」V−2

<<   作成日時 : 2013/04/29 07:00   >>

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私は思った。本当に「方法」で「一番大切なもの」に到達出来るのだらうか? 二つ目は、お金がなくて天風会へ入れないか縁がなくて入会出来ない人はどうなるのだらう (もっとも学生の入会金は当時千円であったが) 。

天風会は財団法人であって、宗教法人ではない。天風先生も「教えはこっちのもの」「生命はそっちのもの」とユーモラスに突き放される。25歳であった愚老はもう87歳だ。しかし何もわかってはゐない。ただ天風先生がこの秘法を悟られるのに筆舌に尽くし難い苦労をなさったことだけは確かだ。「クンバハカ」と言う秘法がある。

街なかに充満してゐる消極的な悪い暗示、「怒り」「恐れ」「悲しみ」「妬み」こんなマイナスの要素を自分の潜在意識の中に入れない為に瞬間この体勢を執ると効果覿面だ。自律神経を制御したい時も効果がある。「尻の穴を締め」 「肩の力を抜き」 「下腹に力を入れる」 この三つを同時にやるのだ。初めは難しいがすぐに慣れる。先生はこれをカンチェンジュンガの山麓インダス川の清冽な源流で悟られた。ヨーガの村では200歳位の元気な老人がうようよ歩いてゐる、しかし彼らは山には入れない。

クンバハカを悟れないからだ。カリアッパ師はクンバハカを悟ってゐない人間を絶対に山へ入れない。彼らは最後に究極の目的であるラジャヨガの瞑想に入るのだが、クンバハカを身につけてゐないと、その前に虎や豹に喰われてしまうからだ。天風青年は何度も師の前に立ったがノーであった。ある日ふと身体が透き通ったので、カリアッパ師の元にゆくと 「よしお前は明日から山に入れ。」 と言はれた。

その時の喜びをいつも言葉をつまらせて話されるのであった。「自分に何故クンバハカが悟れたのか、後で考へると、水の中は冷たいから我慢するのにいつも尻の穴を締めてゐる。これが影響してゐると考えた。」 そう言はれるのであった。南仏の港から同じ死ぬなら日本でと血を吐きながら乗った貨物船のなかでふとカリアッパ師と目か合い「You had better follow me (ついておいで)」 と誘はれて 「Certainly sir (ハイ)」 と 瞬間に答えて 三年 遂に 心身癒えクンバハカを悟り得た。

「わしが岩の上で座禅を組んでゐると豹が近づいて来て膝を舐めよる。大根おろしを逆にこする感覚だったな。この時クンバハカを知らないとガブリとやられるんだ。」天風哲人は昔を懐かしむやうに話されるのでした。ただ、この秘法は「ウント モント ギャヴァレ(自ら悟れ)」 で絶対に口伝で他人に教へてはならない。とされてゐる。ヒンズー教ではもしこの掟を破ったら当人は元より親子孫一族全てに亘って災いが罹るとされる。

天風先生は言はれる。「俺は日本人だ。インド人には災いが罹るかも知れんが、日本人には罹る訳がない。」 そうしてこの難しい秘法を子供でも出来るやうに解きほぐされるのでした。日本人の為に!

ただいくら、天風先生がやさしいといっても、この秘法はサプリメントではないので、これだけを飲んでも?効き目が薄い。心身統一法の三つの実行と兼ねて行うと効果が高い。柳川藩主 橘家の血を引く旧華族であり、戦前は皇室講演の一員であった天風先生は己の身はどうなっても、常に日本国の事を考へ、日本人の幸せを祈られたのであった。

私は天風先生をこの地上で出会へた唯一の師と思ってゐる。それは高邁な哲学故でもない。深い人格故でもない。またその神秘的な力故でもない。天風恩師の優しさからだ。救われた家内はやがて亡くなったが、一介の安サラリーマンに温情あふるる慰めの手紙を賜ったのだった。


(つづく)


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