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zoom RSS 一阿の  「薫陶(俳句とこころ)」 4/5

<<   作成日時 : 2012/06/29 07:00   >>

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昨日ブログに載せた慎太郎の「日本よ」の一節に関する記事は次のやうなものです。

「戦後の日本を支えて来た政治家達の中にも官僚出身の政治家が何人もゐた。総理となった岸信介や賀屋興宣といった人物の見事さは軍部の圧力に抵抗して理を通した経験によるものだった。・・・賀屋は軍縮会議で海軍に反論し、腹を立てた山本五十六が命じた手下の山口多聞に殴られまでした。・・・」

これは官僚の中にも筋が通った人物がゐるといふ触れ込みで書いた文章ですが、知らない人が聞くと山本五十六も山口多聞もはたまた海軍までも、なんと非合理な暴力集団と思はせ、だから戦争に負けたんだ。といふことになります。

知ってる人はまたあきもせず馬鹿な事を言っとる。だからわが国はいつまでたっても、自分の力で国を護る普通の国家になれない。と嘆息します。誰から聞いたのか何を読んだのか、慎太郎がいふのは、昭和5年の海軍ロンドン軍縮会議のことで実に粗雑で下卑た表現です。

詳しくは一阿が昨年末ブログに書いた「映画連合艦隊司令長官山本五十六を見て」に載せました。つまりロンドンで山本が妥協案に反対したのは、もう一押しすれば英米が潜水艦量で譲歩するのではないかといふのが主要な理由でした。

ワシントン会議以降山本が重視するやうになった航空兵力のことを考えると、条約調印が軍事的にはそれほどの大問題ではないと気づいてゐた。といふのが純粋に歴史学の見地から研究推論された野村実教授(日本学術会会員・海軍大尉・極東裁判嘱託・防衛戦史室長・高松宮日記主席編纂員」の推論です。

その一阿の分隊監事野村大尉はこう分析してゐます。「山本はロンドンで純軍事的な考へ方と、交渉技術の上から条約調印に反対したのだ。彼は政友会の代議士達が、未熟な軍事理論を振りかざして、倒閣の目的だけのための論陣をはるのを正視できなかったに違いない。」 と。私は慎太郎が嫌いなわけではないし、むしろ敬愛さへもしてゐます。

ただこの論説に関する限り言ってゐることは正しくても海軍を例にとる必要はなかったのではないかと思ってゐます。この比喩はあまりにも浅薄で無礼に過ぎます。特に山口多聞中将は2航戦長官としてミッドウエイで最後まで奮戦し「飛龍」と生命を共にされた方です。利根の偵察機が敵鑑隊を発見するや「直ちに発進の要ありと認む」との1航戦南雲長官に対する発信はあまりにも有名です。護国の鬼と化された提督に「山本五十六が手下の山口多聞に対して」とはなんと傲慢な言い様だらうか。

自分を何様だと思ってゐるのだと言ひたくなります。昭和5年、山本提督は48才 賀屋は41才 山口長官は38才でした。私が何故この問題にこだわるかといふと、慎太郎に限らず渡辺 藤原 西村 西部と言った実に正論を述べる方々でさへ事軍隊のことになると急に唾棄するやうな口調で批判を始め、世界中の軍隊のなかでわか国の軍隊だけが論理的に劣り国民を悲惨に追いやったやうに論説するからです。

この癖が直らない限りとても健全な国家に戻れません。何故そうなってしまったのでせうか。それは、敗戦後勝てば官軍でわが国に上陸したかっての敵国が、我が国民に帝国陸軍や帝国海軍を間違った軍隊であったと思い込ませる要があったからです。物心ついた頃から「お前は悪い。お前は悪い。」 と教え込まれたらどうなるでせう。どんなに頭の良い大人に育っても彼の潜在意識の中には「自虐史観」がとぐろを巻いてゐるのです。

だからまるで恨みにも似た口調で「五十六の手下の山口多聞に」なんていふ言葉が出て来るのです。軍隊に対する正確な納得がないかぎり、憲法の改正も教科書の改善も烏有に帰してしまひます。だから、ここで山本五十六提督の心からの怒りの理由を少し書いてみます。


(続く)

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