ガラス瓶に手紙を入れて

アクセスカウンタ

zoom RSS 蒼海の 「明日は明日の風が吹く」 2

<<   作成日時 : 2010/01/05 11:59   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 6 / トラックバック 3 / コメント 0

 やがて、生徒全員が帰省する待望の夏休みが、十九年の七月十五日から始まった。

 筆者も、胸を躍らせながら、帰省の途についた。

 家に着き、玄関で顔を合わせた母が、日に焼け、筋骨が逞しくなった筆者の姿を、驚異の目で見たのが、いまだに目に焼き付いている。

 久しぶりに家族に囲まれた団欒の席で、母は、”何時戻されるか、何時戻されるか、それだけが心配だったが、すっかり変わって逞しくなったので、安心した”と率直な感想を述べた。

 その後も、厳しい生活が続いたが、一日一日を大事にするというスタンスを貫いた。

 当時は戦時中の短縮教育だったので、十九年の十月には二号生徒、二十年の四月には、一号生徒となるとともに、五十人弱の分隊の伍長を拝命した。

 僅か一年四ヶ月で、一号生徒しかも、伍長という重責を担うことに、若干戸惑うこともあったが、入校時の浅野伍長以下の一号生徒が示され、一挙手一投足を噛みしめながら、フォローすることとした。

 入校して間もない三号生徒を前にして、したり顔で”明日は明日の風が吹く”と訓示したことも忘れられない思い出の一つとなっている。


《解説》

 海軍兵学校では、学業訓練は、同年次の生徒単位をしておこなうが、生活単位として、分隊という組織がある。

 分隊は、最上級生(一号生徒)、次年次生(二号生徒)、最下級生(三号生徒)より構成されており、筆者の時代は、一号生徒八名、二号生徒八名、三号生徒三十二名が、標準的な分隊の構成であった。

 学業訓練を離れると、分隊を中心として、躾け教育などが、自治の一環として行われる。

 伍長は、最上級生の最先任者(成績優良者)であり、分隊自治の責任を負った存在である。


(「明日は明日の風が吹く」了)


〔今後ともこのブログをご支持頂ける方は 人気ブログランキング をクリックしてください。〕

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 6
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

トラックバック(3件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
在特会が現在の活動とは別に急ぐべきこと、それは………(在特会シリーズその1)
在特会は活動と同時並行で不測の事態に対する備えをしておくことが必要だと思います。 ...続きを見る
美しい国への旅立ち
2010/01/06 18:35
日本海が朝鮮海に!コーエー開発オンラインゲーム「国際関係の意識が希薄」・ユーザーの批判殺到・「修正は...
↓忘れずに、最初にクリックお願いします。↓ ...続きを見る
正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の...
2010/01/07 07:53
民主・小沢は、早くも参院選モードに+自民は参院選で、逆転不能&分裂の可能性も
最新の記事(10個)のコーナーはヨコの欄に。 *印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。 ...続きを見る
日本がアブナイ!
2010/01/10 18:49

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文
蒼海の 「明日は明日の風が吹く」 2 ガラス瓶に手紙を入れて/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる