「兵学校精神とキリスト教」(備洋会<海軍兵学校 広島県連合クラス会>2001年9月の講演より)⑤/7

 淵田さんは戦後7年目に、今度は伝道者として米国や日本を巡回し、その半生(はんせい)を神に捧げた。淵田さんはこう言っておられる。「日本は世界で最も文盲の少ない国ですが、教育は救いをもたらしはしませんでしたよ。平和と自由、これは国家的にも個人的にも、イエス・キリストに出会うことによってのみ、やって来るものです。

 私が真珠湾でしたことを取り消せるものなら、何でもします。でもそれは不可能です。だからその代わりに私は今、人間の心をむしばんであんな悲劇を引き起こした根本的なもの、つまり人間の憎悪に死の一撃を加えるために働いているのです。その憎悪は、イエス・キリストの助けなしには、根こそぎにすることができません。

 キリストは、私の生涯を御心のままに変えるだけの力をもった、ただひとりのお方でした。キリストこそ、今日の若い人々への唯一の答えですよ」そして、25年間に及ぶ伝道活動で、多くの人々をキリストにある救いへと導いた。

 淵田さんは、確かに真珠湾攻撃でのご自分の罪を認め、米国人宣教師やそのお嬢さんらの愛に触れて悔い改めたのだった。しかし、決して日本だけが悪かった、とご自分の立場を卑下するような方ではなかった。「日本は無駄な戦争をして、多くの苦しみを国民に与えた。軍部の判断も戦争のやり方も悪かった。

だがアメリカはどうなんだ。彼らが正義で、日本は不正義だったのか。俺はすべて日本が悪いとは言わないよ。原爆を落としてもそれは正義なんですか。」と言っておられた。つまり、神の前において、どの国民も同じように不完全で、やはり神に背いているのがこの世だと言うことをよく理解しておられた。

 米国人は真珠湾攻撃はだまし討ちと覚え込んでおり、誰一人、「なぜ日本をして真珠湾を攻撃させるようなことをアメリカはしたのか」を論じる者はいなかった。「石油の対日輸出を禁じ、日本を追い込んだアメリカも反省せよ」と淵田さんは主張しておられた。



― つづく -


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