一阿の 「猿の反省」 ⑤/5

如何に国が繁栄したやうに見えても砂が崩れればあっという間に楼閣は崩れる。彼等旧制高校出身の人は楼閣を築くこと、そして我々は楼閣を守ること、なによりも万世一系の天皇陛下をお護り申し上げ国体を護持することに生命をかけねばならなかったのだ。砂を叩き固める役目は我々であったのだ。しかし猿はそれをしてこなかった。兵学校を出ながら旧制高校出の人達のやうに楼閣を築くことに意をもちいてきた。

猿は最初のブログで対番の一号生徒の名誉の戦死の模様と同じ年齢の一高出身者いいだももの徴兵忌避事件(三菱重工爆破事件)を対比した。世界のどの国も軍隊と官僚がバランスを取って国を操縦している。わが国だけが軍隊を持たない。戦いに負けて無理やりそうさされたのだ。それが恰も政治の進んだ形のやうに思いこまされている。日本の現状は既に国家の態をなしていない。仙石や菅が目に余る醜態を晒し国益を損なう現実は既に目に見えない所で起こっていたことが目に見えるやうになっただけだ。

愚老(猿)は戦前の祖国がまだ厳存していると思いたくて現状に甘えていたのが恥ずかしい。75期で高い法理論を備えた人がゐたら是非敗戦による国体の変化はないことを国民の前に高らかに讃ひ挙げて頂きたい。かって海軍はサイレントネービーを自認し政治には無関係であることを誇りにした。しかし今国家崩壊の危機に際しサイレントネービーはサイレントマジョリティに終始することは避けねばならないと思う。

猿に出来ることが一つあった。参議院選挙で50年来会っていないが、心の通じ合う友人に手紙をだして私の推薦する真正保守の候補者に投票をお願ひした。彼は政治には全く無関心であったが、わざわざ彼の友人にも働きかけてくれた。候補者は落選したが、それを詫びる手紙までくれたのだ。私は涙がでた。80年の人生の間に必ず心友はいる。非常に少ないが真正保守の議員を一人でも二人でも増やしてゆくことが猿のせめてもの償いと思っている。

小春日和が消えて西の山波に遠富士が茜色に染まるのを見ると、ふと祖国を失った人達を思ふ。ボヘミアを追われ遂に祖国で生涯を閉じることの出来なかった愛国者スメタナは異郷で「わが祖国」を作曲するが、彼は「祖国は私とともにある」と呟き、そうして息を引き取った。

(「猿の反省」 了)

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