一阿の 「猿の反省」 ①/5

昔、舞台で片手を前について反省する猿がゐた。・・・昨今の祖国の状況を見ると、 海軍の幼稚園生であった愚老は、反省しきりである。茜色に染まった夕暮れの遠い富士を見ていると、「一生掛けて随分遠くへ来てしまった。」とふと思ふ。

大体大東亜戦争を中核にゐて戦はれたのは50期代の先輩だ。愚老の分隊監事K少佐は駆逐艦村雨の航海長であったが、この方でも65期だ。我々75期は10才も年下だ。敗戦後一応卒業と言うことにして貰ったが、僅か一年八ヶ月の江田島生活で海軍を語るのは烏滸がましい。

我々は何か大切なものを忘れていたのではないだろうか。もし3400人が真に愛国心を持ち、天皇陛下を尊崇申し上げ、靖国英霊に応える忠誠心を持っていたならば、今日のやうな日本にはなっていなかった筈だ。

GHQの最左翼ニューディール派は手ぐすね引いて我々を再教育しやうと待ち構えてゐた。大学へ入れてやると言うものだから、75期も無邪気に喜んで入ったふしがある。勿論愚老もだ。入って見ると食傷するほどニューディール、ニューディールそして資本論毛沢東語録。

あの頃は労働争議が頻発したが、この労資問題の調停委員長が大河内一男であった。彼は経済学部の講師も兼ねてゐた。決してマルキストではない。しかし確信を持って言ったものだ。「会社が労働争議を許しあらゆる社会政策を行っているのは資本そのものの為であって、決して労働者の為ではない」。

愚老のやうな頭の回転の鈍いものは「そんなもんかいな」と聞いていたが、頭の良い奴から順に共産党に入党した。我がクラスヘッドもそうだし、隣分隊の先任もそうだ。ある会合では、「共産党は許せんが、彼は良い奴だから応援しやう」となった。40年前の出来事だ。彼の名前は松本善明。人柄はとても良いし頭も明晰だ。奥さんとの恋物語は本にもなっている。「いわさき ちひろ」だ。彼女の童絵は素朴で愛情に満ちている。こころを打たれる。問題はNHKあたりの狡賢い左翼報道機関が如何にも人間の本質にせまる美意識をくすぐりながら、それとなく左翼にいざなうことである。

(続く)

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