いちたろうの 「あばかれた神話の正体 (沖縄集団自決裁判で何が明らかになったか)」

※『あばかれた神話の正体』  著者:鴨野守 出版社:祥伝社

 1950年、沖縄タイムス社が沖縄戦の実態と称して 「沖縄戦記、鉄の暴風」 を出版した。終戦直後の時代背景もあり、この中では、住民の集団自決は日本軍の命令であるということが強調されている。渡嘉敷島と座間味島の集団自決が、それぞれ梅澤裕隊長と赤松嘉次隊長の命令で行われたとある。二人の隊長と日本軍の非道さを追及したものであるが、1970年頃になってその事実に疑念を持つ人が出てきた。 「ある神話の背景」の著者、曽野綾子と、本書の著者、鴨野守である。二人は徹底的な現地調査で、 「鉄の暴風」の矛盾と誤謬を明らかにした。

そして隊長の遺族と共に、沖縄タイムス社及びその記事に基づいて書かれた 「沖縄ノート」の著者大江健三郎らを相手取って、名誉毀損の裁判を起こした。(2006年頃)

 裁判は2審までは証拠不十分として却下され、現在最高裁に持ち込まれている。判決は 「鉄の暴風」が出版された時代背景から、沖縄タイムスの出版は止むを得ないという判断である。原告は、沖縄タイムス社がほとんど現地調査をせず、関係者とも突っ込んだ話をせず、日本軍が悪いという先入観で書かれていると主張している。

またノーベル賞をもらった国民的人気作家の大江健三郎は 「鉄の暴風」の内容を鵜呑みにして、現地へは一度も足を運んでいないという。彼の左翼的思想が、何の疑いもなく 「鉄の暴風」を利用したものと言えよう。

 「鉄の暴風」の出版に際しては、沖縄在住の米軍の特別の計らいがあったという。別の情報では、米軍が日本軍の悪を宣伝し、沖縄と本土の離間を図る目的で、沖縄タイムスに出版を指示したとも言われている。

 私は本書や曽野綾子の主張を信じるが、それとは別に沖縄島民の集団自決には深い悲しみを覚える。本書に、島民や関係者の証言に基づいた集団自決の詳細が載っているが、涙なくして読めないものである。軍の命令があったかどうかという問題ではない。

また軍の命令がなくても集団自決した背景には、米軍の非道さが住民に沁み込んでいたからだとも言う。それは沖縄出身者が多いサイパンが昭和19年に玉砕した時の、米軍による暴行、虐殺の情報がみんな伝わっていたせいもあるようだ。このときは投降を呼びかけた上での乱暴狼藉という。沖縄の海軍司令、太田実中将が 「沖縄県民、斯く戦えり。県民に対し後世特別のご高配を賜らんことを」 と残した言葉を、日本人は本気で実行しなければならない。



(「あばかれた神話の正体 (沖縄集団自決裁判で何が明らかになったか)」 了)

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