九太郎の 『憂国の詞』 第三回 「日本固有の領土、そして政治の現状」1

前回では教育、軍事、政界、官界等の凡てについて、夫れまでは一握りの華族、士族か独占していたものを、華族、士族、平民の隔てなく平民にも平等に登用の道を開いて参った姿を説明しました。 但し天皇の最高諮問機関である枢密院および二院制の帝国議会の内の貴族院だけは特別の扱いをされていた事を付記して置きます。

扨て今回は先ず我国固有の領土、そして之に対する各国の対応について述べます。
所で此の領土、権益と云う問題については列強各国には最も関心の深い所、そこには色々の外交問題が伴って参りました。 私は、外交とは7割が打算の権化、後の3割が面子、義理、相性で動くもの、そして夫等の根底には民族の血と歴史が横たわるものと心得ており、此の観点に立って以下の論を進めます。

扨て明治元年の我国の領土と申しますと本州、四国、九州、北海道、琉球列島および周辺諸島でありました。 ここではその内の特に北海道と琉球列島について詳述します。

元々蝦夷地と呼ばれた北海道およびその周辺諸島はアイヌの住む地でありましたが、15世紀頃より和人が移住し始め1604年には徳川家康により松前藩が設置されました。 その後、ロシアの南下政策による脅威に具え1807年(徳川11代将軍家斉時代)には幕府の直轄地となりました。 

そしてその後の1854年(安政元年)には日露和親条約が結ばれましたが、それにより千島列島は択捉島と得撫(ウルップ)島の間が国境とされた事は、歯舞、色丹、国後、択捉の所謂北方四島は日本の歴とした固有の領土と定められた外に、樺太は日露の雑居地と定められました。 そして更にその後の明治8年には日露間で樺太-千島交換条約が締結されて樺太は凡て完全なロシア領とする代わりに、ウルップ島以北のカムチャッカに至る迄の全ての島嶼、即ち千島列島の領有権は日本と定められました。

次に琉球について述べます。 琉球とは鹿児島から台湾まで連なる大小約200の島々の内の南半分の事で、面積、人口ともに我国の約1%を占めております。琉球の歴史は14世紀頃より始まりますが、当初は沖縄本島は北山、中山、南山と3つに分立していましたが、1429年(足利6代義教将軍時代)に中山の尚巴志により統一され琉球王国が誕生しました。 

その後江戸幕府の世となりましたが琉球は之に反抗した為に徳川家康は1609年に薩摩藩により之を鎮圧せしめ以後は薩摩藩に服属した儘に、依然明との朝貢貿易を継続していました。 

斯くてその後の明治2年の藩籍奉還により琉球藩となり尚泰が藩主となり、藩庁は首里城に置いていましたが明治4年の廃藩置県により沖縄県となり、初代知事には鍋島氏がなって尚泰氏は東京に居を移しました。

因に奄美諸島は当初琉球に属していましたが、家康時代の1611年に薩摩藩になったと云う事は、その一つである徳之島も元々は琉球に属して居りました。

更に昨今注目の尖閣諸島は、湾曲する沖縄の八重山群島の円弧に囲まれた部分に在し五つの島と三つの岩よりなる無人島であります。 日本政府は明治18年頃より調査を続けておりましたが、明治28年に正式に領土に編入しました。 

所で当時の清国、そしてその後の中華民国、更に中華人民共和国の何れも異議無く経過していました所、1968年(昭和43年)に国連アジア極東経済委員会が尖閣列島海域に石油資源埋蔵の可能性を公表して以来、特に中華人民共和国に於いて日本の領有に異議を申し始めました。

以上説明の通り北海道と琉球地区は、当初は夫々松前藩そして薩摩藩と地方大名が管轄しておりました。

更に引続き、日本固有の領土となった島嶼を列記して置きます。
先ず明治9年には小笠原諸島を、明治18年には大東諸島を、明治24年には硫黄列島を、明治30年には南鳥島を、明治38年には竹島を夫々日本領に編入しました。 そして昭和6年には沖の鳥島も編入されました。そして之等の固有領土は只今現在も日本が固有領土として領有し支配権を保有しております。 

但し誠に不法な事ながら北方四島はロシアに、そして竹島は韓国に不法占有された儘になっております。 因に竹島とは男島と女島と2つに分かれた総面積が約日比谷公園程の島であります。 所で北方四島の総面積は約5000平方キロ、即ち沖縄本島の約四倍の面積であります。

扨て皆さん、それでは我国の領土面積は世界の中でどの様な位置付けにあるのでしょうか。 その答は国連加盟国192ケ国中で申すと大体60位となります。

然し皆さん、ご承知の様に昭和48年に国連海洋法条約により排他的経済水域なるものが定められ、領土の内の島嶼でもその周囲の海域は200海里(370km-直径で740kmの円弧-東京と岡山間位)までを排他的主権水域と認められたのであります。
之を勘案すると日本は世界で6番目の大国となる次第であります。

私はここで、私共は之等大事な領土資源を身を賭して守ると云う気概を持たなくてはならないと声を大に申すものであります。 なるぼと日米防衛協定がありますが、日本が自ら守る気概の無い所に誰が援助して呉れましょうか。

更に皆さん、世界地図を見て下さい。 内陸国家から海洋国家へと変身を目指す中国が、青島や上海近辺にあるとする海軍基地から太平洋に出るにはどうしても沖縄等の南西諸島、そして更に台湾の間隙を通る以外に方法はありません。因に台湾の現状については後に述べます。


(続く)

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