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zoom RSS 一阿の 「澎湃寄する海原の」 7

<<   作成日時 : 2017/01/26 07:00   >>

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「見よ西欧に咲き誇る文華の蔭に憂あり。太平洋を顧みよ東亜の空に雲暗し。」 大正8年、海軍兵学校一号生徒 神代猛男 の作詞したこの歌は不思議に現代にそっくり当てはまるやうです。

神代生徒は50期で、兵学校創立50周年を記念して作詞したことは、前に述べました。大正8年と言うと、ベルサイユ条約で第一次世界大戦の結末が決まった年です。第一次世界大戦は日本は大して戦わず、漁夫の利を得たやうに言われますが、そうではなく、帝国海軍は連合国の中で重要な役割を果たすのです。

大戦前期の帝国海軍の役割は、ドイツ太平洋艦隊を撃滅して太平洋・インド洋の連合国のシーレーンを守ることでした。当時ドイツ皇帝 ウィルヘルム二世は大海軍の建設を目論み、太平洋にも強力な艦隊を送り込んでゐました。その上、黄禍論を唱えるのです。マーシャル・ カロリン・ マリヤナ諸島は独領でしたし、また青島にドイツの軍港を構え、太平洋艦隊の母港にしてゐました、その司令官は音に聞こえた猛将シュペー中将です。連合国船舶16隻を撃沈したあの軽巡エムデンも青島におりました。

青島作戦では、第一艦隊(旗艦・摂津が全面支援。第二艦隊(旗艦・周防)は封鎖と上陸援護です。イギリスの支那方面艦隊の戦艦 1 駆逐艦 1が日本の第二艦隊の指揮下に入り、1914(大正3年)11月7日 ドイツ軍は降伏します。その後シュペー艦隊撃滅とシーレーン確保の為、4つの艦隊が派遣されます。

第一南遣支隊(旗艦・鞍馬・山屋他人中将)。第二南遣支隊(旗艦・薩摩、松村龍雄少将)。 特別南遣支隊(巡戦・伊吹・加藤寛治大佐)。遣米支隊(旗艦・出雲・森山慶三郎少将)です。第一南遣支隊は、シュペーを追って、マーシャル諸島へ進航しますが、シュペーはマリアナ諸島で臨戦準備を完了し、南米に向かっていました。第二南遣隊はカロリン諸島方面でシーレーンの確保に当たりました。特別南遣隊は、主にインド洋でシュペー艦隊が分派した「エムデン」から連合国側の艦船の保護に当たりました。遣米支隊は北米西岸のシーレーンを守ったあと南下してシュペー艦隊を追うことになります。

シュペー艦隊は最初はイギリス艦隊と戦い、コロネル沖海戦で勝ちますが、勝ちに乗じて大西洋に回りフォークランドを占領しようとして接近したとき、イギリス本国が派遣した強力なスタディー艦隊と遭遇し、フォークランド沖海戦(1914・12月8日)で惨敗し、シュペー提督も戦死します。サッチャーが何故フォークランドにこだわったかは、この歴史的事実によるのです。シュペー艦隊が敗れ、極東のドイツ勢力は一掃され、大西洋 インド洋の制海権は連合国側の手中に収まりました。

イギリス海軍は、太平洋をほぼ日本艦隊に任せ、イギリス本国を中心に大西洋・地中海方面に全力を注ぎ得る態勢を得たのでした。 大戦後期の日本海軍の大事な作戦は、第二特務艦隊の地中海派遣です。 この時まではまだアメリカは連合国側として宣戦布告をしていなかったのです。 今、トランプが内向きだと言って騒いでいますが、アメリカは、常にモンロー主義にたち戻り、内向きになる習性があります。

どの国も富国強兵路線を歩むのは当然で、口先で平和平和と言っても世界平和はきません。富国強兵策を採る各国の中で、如何に国を守り、国際平和を実現するかは、リベラルと称し識者と言われる人達が唱えるほど簡単ではないのです。彼らの言うことを聞いていると、まるで日本人は敗戦の瞬間から脱皮した蝶々のやうに、「平和」の観念の空を飛んでいるやうに感じます。物事の自然の理として、自分の国は自分で護らなければならない。最低限度の軍隊(憲法で規定された)をもたなければ、腹を割った交渉さえ出来ません。現代で言えば3つの国を除いて自国一国で自分の国土を守れる国はありません。


ー つづくー


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