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zoom RSS 一阿の 「澎湃寄する海原の」 6

<<   作成日時 : 2017/01/20 07:28   >>

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短いブログの一節で「軍」について語るのは難しいですが、最近でも「軍」と言うと、余程優れた保守の論客でも、噛んで吐き出す口調で切り捨てるので、すこし思いを述べます。

一体この日本の国を誰が守るのだろう。樽俎(酒を酌み交わして話し合う)だけで、国が守れるのだろうか。アメリカに軍隊はないのか。中国に軍隊はないのか。それ程わが国の軍隊は無道だったのでせうか。

日本の首相が他国を訪れるとその国の戦没者の慰霊碑に参拝する。「靖国で会おう」と純忠の誠を捧げられた我が先祖家族友人の安らぎの杜(もり)靖国神社にお参りでもしやうものなら大変です。マスコミは他人ごと。サヨクマスコミは待ってましたとばかり真っ向から批判する。不思議なことです。

敗戦後70年も経ってこの様(ザマ)はないだろうと思います。蓮舫なんかは勝ち誇ったやうにわが国の防衛大臣を攻め続けます。軍隊について如何に間違った情報が流されたか少し述べてみます。(昔のことですが。) 昔はGNPの概念がありませんから、国力を海軍力で計りました。軍艦は世界中の何処へでも出掛けて戦えるからです。

進駐軍は、予想以上に強かった日本の海軍を二度と立ち上がらせない為に・・・軍縮会議 ― 海軍の反対 ― 暴走 ― ハワイ真珠湾攻撃 ― 敗戦 と言う見え透いた軽い論理で日本国民に反軍思想を植え付けて来ました。(そればかりではありませんが。)軍縮会議と言ってもワシントン会議 第一次ロンドン会議 第二次ロンドン会議 と三回ありますが、山本五十六が無念の打電をした第二次ロンドン会議予備交渉について言いますと、 昭和5年3月13日所謂松平ーリード案が得られますが、この松平は駐英大使で以前から上院議員リードとは親密な関係にありました。

案と言うのは、1. 大型巡洋艦・軽巡洋艦・駆逐艦・潜水艦 トータルのトン数 対米 7.0割 を 対米 .6.975割 大型巡洋艦 対米7.0割を6.022割に 潜水艦 対米 68.497トンを52.700トンにと言う妥協案でした。ロンドン トラファルガー広場のブログナーハウスにいた山本五十六達は熱心な交渉や研究を続けて勝算を得つつありました。

当時フランスは日本より不利な立場に立たされてをり、英米日仏の比率は5:5:3:1.75 でした。フランスの誇りはナポレオン、イギリスの誇りはネルソンです。この両国はいつも争っていました。それにイギリスはアメリカに優越感を持ってをり、これとパリティーになることに微妙な感情を持ってゐたのです。(昔も今もそんなに変わりません。)

クローデル(駐日大使)はかってこんな事まで言うのです。「フランスは海岸や領土を守るため、多くの小艦艇特に潜水艦を必要とする。日本もご同様ならんと思う。各国は自国の安全を主として国防を計画する自由がなければならない。総トン数を決め、その枠内で各国が自由に国防を行うのが良い。フランスは5:5:3:1.75(フランス)の比率は到底忍ぶことは出来ない。」 「この際、アングロサクソンと対立して日本とフランスの関係はあい似たものと考える。」 潜水艦の必要性を強調したフランス海相デュメニルに日本の財部全権は尋ねます「イギリスはどの程度までトン数切り下げを要求してきたのか。」。

デュメニルはいささか戸惑い、随行の海軍将官と目配せし、66.000トンと答えます。 日本政府の妥協案は 52.700トンでしたから 山本五十六始め日本海軍サイドはもう一押しすれば英米は譲歩するとの確信を得ます。更に、フランス主席全権クルディユ主相は3月16日「我々は急ぐことを必要としない。。成功を必要とする。満足な結果に到達出来ると信ずる。」との声明を発表します。

山本五十六以下の日本側海軍随員は日本側の有利な状況を確信します。山本は随員を代表して、日本側の全権 財部に具申します。財部の指示によって、山本五十六は主席全権若槻礼次郎元主相に意見を述べます。ところが、若槻は、その情報はオーソライズされていない。と妥協案以外は受け付けないのです。

その頃英米は慌てて、駐日大使に命じ、当時(昭和5年)の外務大臣幣原喜重郎と外務次官吉田茂に工作します。若槻はこれ以上英米に妥協を求めるのは無理として、政府の全権四人だけで合意のあと,全権顧問や海軍随員に知らすことなく、妥協案を最終案として東京へ請訓するのです。日本は軍縮会議にやぶれ不利な条件を呑むことになります。この時の山本五十六、山口多聞、三川軍一等々の憤懣は計り知れないものがあります。

この時の海軍の軍人達は昭和史の映画などでは、たいてい悪者になっています。石原慎太郎でも、山本五十六が賀屋興宣を殴ったとか殴らなかったとか、くだらんことを言って、当時のリベラル官僚を擁護する愚を繰り返すのです。海軍の横暴を官僚が如何に苦労して食い止めたかの明かしに軍縮会議を例にするのです。こういう人達も今は保守と言われます。前掲の吉田茂や幣原喜重郎の戦後の行動は申す必要がありません。日本国の保守の源流です。

しかし昭和の10年代から敗戦までは明らかにリベラルの側にいました。日本は明らかに大きく「左」に寄ってしまったのです。(左とか右という言葉は使いたくないのですが) 軍の横暴で国民は迷惑し国敗れてやっと人権が認められ、民主主義の有り難さがわかったと再軍備反対、憲法改正反対を唱えるのも議論の一つでせう。

しかし 時々思うのです。このままで本当に我が国は百年後二百年後、いや千年後、子々孫々に残せるのだろうかと。緑の好きな多神教の美しい国が一神教の国に犯されていくつ地球上から消えていったでせう。

軍縮会議の模様は、江田島時代の分隊監事、野村実(大尉)文学博士が、あらゆる資料を精査して得た事実です。かっては航空母艦「瑞鶴」で実戦に参加し軍令部に在籍された方です。戦後、人の話しの又聞きと資料だけで、海軍の長老のやうな格好をしている人が多い中で、貴重な存在と言わなくてはなりません。

「 去年今年貫く棒の如きもの 虚子 」 大晦日から新年に向かって流れる不思議な時間への美意識を虚子は「棒のごときもの」と言いました。 これは虚子の無意識領の物語です。上っ面な観念の世界ではありません。 国家にも潜在意識があります。平安時代からずーっと流れて来た日本人の心。民主主義とか共産主義とか人権とか観念の物語ではありません。日本の大黒柱です。虚子の真似をすると、「戦前戦後貫く棒の如きもの」とでも言いませうか、万世一系の天皇を中心に美しく続いて来た国体です。大和の心です。中国の人々や韓国の人々や台湾の人々にはとても理解し難い心です。

しかし最近我々はこの大切な大黒柱を削って暖を取っている感があります。やがて雪の重みに耐えかねでわが国の屋根が崩れ落ちることはないでせうか。大黒柱を守るために軍隊はあるのです。共産党がいうやうに、人を殺す集団ではないのです。かって、稲田朋美さんの講演を聴い時、彼女はこう切り出しました。「私は法律を学びましたが、先ず学生が読むのは、イェーリングの『権利の為の闘争』です。その第一頁に『相接している国がその境界線の1平方マイルを侵略されて、放置すれば、やがてその国は全土を侵略されるてあろう。』とあります。」と。 ああ、この人はほんものだなと、久しぶりに心の安らぎに似たものを感じました。


ー つづく ー


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