ガラス瓶に手紙を入れて

アクセスカウンタ

zoom RSS 一阿の 「昨日の空」W

<<   作成日時 : 2013/05/12 07:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 9 / トラックバック 0 / コメント 0

北鎌倉の友人宅を訪ねると軒にくろがねの風鈴が佳い音を奏でてゐる。音はやがて円覚寺の裏庭の緑に消える。緑風にゆれる風鈴の短冊に「吹毛常磨」と書いてある。主人に意味を尋ねた。

「それはね、」と主人は応へた。「昔、稀代の銘刀があって、吹毛剣と言はれた。その刀の刃にヒラヒラと舞ひおりた鳥の羽根が触れるとすーっと二つに切れて飛び散った。爾来刀を吹毛剣と呼ぶやうになった。このやうな銘刀でも、いつも磨いてゐなければ切れ味が鈍る。」 「そう言ふことだ。」 と説明した。

私は恐れ入った。難しいことを知ってゐるものだ。然し簡単に言えばあの林 修先生(東進ハイスクール)の「いつやるの?“今”でしょう!」 じゃないか。今やらなきゃいかん。それはみんな知ってゐる。しかしなかなかやれない。

天風先生はこれを「有意注意の集中」と言ふ方法で教へられた。「有意注意力」は「無意注意力」の反対だ。無為注意力は、例えば電車の座席に座って前に美人が乗って来るとほってをいても、関心が向くだらう。あの娘はベージュの上着に焦げ茶のスカートを履いてゐた。それにイヤリングの形まで覚えてゐる。これを無意注意力と言う。

ところが爺さんが前に座ったらとんと関心がなく、一体背広だったかジヤンパーだったか顔形さえ思ひ出せない。価値のないこと 慣れたこと つまらないことには諸君はとんと関心を示さない。このやうなものにこそ勤めて注意力を集中する練習をする。

例えば毎朝読む新聞。この頁のこの数行だけは気を込めて読もう。わずかの時間を自分から意識を集中して記憶の練習をする。漠然と通勤の駅の階段を上るのではなく、何段あるか数えてみなさい。それが、「有意注意力」と言う事だ。と先生は講演の中で分かりやすく教えられた。

昭和40年のある日神戸駅頭に天風先生をお見送りした時、同じく見送りに来てゐた若いお母さんの腕に抱かれた子供の顔をじーっと見つめてをられた天風先生の瞳を忘れることは出来ない。ふとした時に見せられたあの深い鋭い瞳を今も思い出す。明るい前向きの心を集中して使う。このこと抜きに胆力は出来ない。

前も言ったが、天風先生は人間に必要な力を大切な順から1 胆力 2 体力 3 判断力 4 断行力 5 精力 6 能力 の六つを挙げられた。

ところが、いまの政治家達は逆に能力から入る。社会の上澄みを舐め、頭の先の議論にうつつをぬかす左派の政治家、共産党 民主党 社会党その他諸々の野党の政治家達。

4月25日の参議院環境委員会の欠席を理由に川口順子委員長の首を取ってはしゃいでゐる輿石初め野党の面々を見てゐると、国益論を持ち出すまでもなく、稚戯に等しい愚挙と言わざるを得ない。つまり敗戦以来米中に巧妙に操られた左翼の連中の「胆っ玉」とは無関係の上づった理屈の世界、更には打算の世界党利党略の物語なのである。

肝っ玉の中に大和魂を据え潜在意識を明るく前向きの積極心にみたした日本人ではなく、常に怨み 妬み 僻み 怒り 恐れと言う消極的観念に潜在意識を満たしたどこかの民族に似た民主党 社会党 共産党 その他もろもろの野党の動きを見ていると天風先生の胆力 体力 判断力 断行力 精力 能力の序列の正しさにつくづく思ひいたらされる。

昔の日本人は生活も研究も芸術も全て日本と言う土壌の上にしっかりと根付いてゐた。だから日露戦争当時戦争を知らずに研究に没頭した学者を国民は笑いながら賞賛した。彼にはちゃんと大和魂が根付いてゐたからである。

ところが今の進歩的知識人と言うものは、祖国を愛するどころが中国の機嫌を伺い米国の傘の下で亡国人権の議論にうつつをぬかす。自民党でさえ、その発祥からリベラルの吉田茂である。中には社会党のごとき論をなす議員までもゐた。まして民主党などに天下を渡したら日本国は保たないと考えてゐたら案の定である。国民を騙して上手く国を崩せるかも知れん。民主党に一遍やらせて見たらと確信犯的に国民を誘導したのは、NHKてあり朝日であった。その他左派の論をなすマスコミであった。

それが我が国民の声なら仕方がない。しかしどうもそうは思へない。わが国のマスコミにはどうも旧敵国(中国 米国etc)の工作員(スパイ)が潜り込んでゐるとしか考へられない。今の国民には全くスパイ意識がない。

昭和16年中学生の頃、神戸で育った愚老はいつも烏原水源地の丘から川崎重工の船渠で巨体を横たえる空母「瑞鶴」の艤装の模様を胸踊らせて眺めてゐたが、勿論船渠からはみ出した(巨大な故)船尾は上から吊され太縄で全部覆われてゐた。スパイが高台から写真を撮れないやうにする為である。あの頃は子供でもスパイの恐ろしさが染み込んでゐたのである。

今朝も西部邁と矢吹晋の対談でchaimerica のことを話してゐたが、米国がその文化ベースの底と経済基盤で中国と近い(日本より)ことなんぞは昭和10年代パールバックの「大地」を読んで当時の青年達は知り抜いていたのだ。それ故に敵艦に体当たりし特殊潜航艇に生命をかけたのだ。大東亜戦争に勇んで参加され、日本と日本人を守るために戦死されたのだ。大学生も兵学校の若者もそのやうなことは熟知した上で戦ったのだ。

戦後70年も経ってもの珍しく議論することではない。今は靖国の杜に先輩は眠ってをられる。昔の日本には中村天風先生のやうな方がをられ少なくとも信念をもって国民を指導された。今は無い。まずそのことに思い至らなければならない。敗戦後の日本は何か大切なものを一つ落として来たことに気がつかなければならない。


(つづく)


*☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚゜゚*☆*

続きが楽しみな方は
人気ブログランキングFC2ブログランキング のクリックをお願い致します。

※姉妹サイト【日本を】『日本解体法案』反対請願.com【守ろう】では、様々な活動を行っております。

何卒皆さまの温かいご協力をよろしくお願い申し上げます。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 9
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文
一阿の 「昨日の空」W ガラス瓶に手紙を入れて/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる