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zoom RSS 一阿の 「謹賀新年」3

<<   作成日時 : 2013/01/19 07:00   >>

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松の内は初雪で終りました。今年は白雪のやうに新鮮な一年でありますやうに。年の初めですから、最後に「観念」と言ふ言葉について考へました。「観念」(例へば平和と言ふ観念)の落とし穴は「時間」の軸を消し去ってゐるところにあります。宇宙を考へるのに、よく時間空間と言ひます。

「空間」は「たて」 「よこ」 「高さ」で手に触れ目に見へますからよく分かります。しかし時間は目にも見へす゛手に触れることも出来ません。だから「時間とはなんですか」と改まって聞かれると分からなくなります。そこで手元の国語大辞典(全十巻小学館)でひいてみました。次のやうな説明です。

「時間は・・・最近ではセシウム233の同位元素の発光する特殊なスペクトル線の振動周期を基準とする。理論的に古典物理学では、空間から独立した変数、いわゆる絶対時間として扱ったが、相対的理論では、空間とともに四次元の世界を形成するものとして扱っている。・・・」

浅学な愚老にはこれを読んでも全く分かりません。ただはっきりしたことは、我々が時間 時間と言っているのは、空間とそれほど違うものではないと言うことです。ビッグバンと同時に時間も空間と一緒に生まれた兄弟です。生命と言う本来無くてもよかったものがビッグバンのとき生まれました。

ノーベル賞を貰った南部陽一郎博士の理論はこうです。
「ビッグバンと呼ばれる大爆発によって宇宙が誕生したのは137億年前のことだ。宇宙が出来た時に生まれた「粒子」と質量(重さ)が同じで、電気の正負が異なる「反粒子」の性質に対象でない何か異なる要素があった。

その結果、粒子をもとにした物質が、反粒子からなる反物質に対して勝ち残り、現在の物質で構成される宇宙があるわけだ。宇宙が誕生した時、粒子と反粒子は同じ数だけ生まれてゐた。

粒子と反粒子が出会うと光を放ってどちらも消滅してしまふと言ふ性質がある。だからその時粒子と反粒子が全く対称であれば、宇宙は消滅してゐたかも知れない。しかし吾々がここにこうして存在してゐる。それは粒子と反粒子の間に対称でない「破れ」があったからだ。」

これは素人向けに書かれた新聞の記事です。素人は素人なりに独断で考へると物質はやがて生命を誕生させたやうに、もし時間もビッグバンと同時に生まれたとしたら時間にも生命があることになる。人間には分からない関わりで、空間の中に時間があり、時間の中に空間があるのかもしれない。新しい物理学では時間は空間から独立した変数ではないのですから、ビッグバンの前から時間だけがずーっと流れてゐたのではない事になります。

愚老は何故訳の分からんことをクドクド言ってゐるかの理由は、「観念」なるものの愚かさを確認したいからです。「観念」が宇宙と言うとあっという間に宇宙の果てまで飛んで行きます。「平和」と言へば平和がくるやうな、「極楽」と言へば極楽が現前するやうなそんな愚かな錯覚にだけは陥ってはならないのです。そこには「時間」が欠け落ちてしまってゐるのです。

「月」へ行くにはどれほど長い時間と努力がいるか。人類が求め続ける絶対者或いは平和なんて言うものは本来ないのかも知れない。分かった瞬間その人は神であり宇宙はその人を中心に廻らねばならぬ。その人がビッグバンの元になる。そんな馬鹿なことはない。先に「粒子」と「反粒子」が全く対称であればビッグバンのとき両者が出会った瞬間に光を発して消滅してしまうと言った。この光が「神」であり「平和」なのかも知れない。そういふことは有り得ない。

つまり求め続けているものは求め得ないと言うことだ。しかも求め続ける、続けざるを得ない。人間以外の生命、例えば「動物」も「植物」もそんな面倒くさいことはしない。「何故」を捨ててひたすら生きる。そして死ぬ時がきたら死ぬ。人間のみが何故か何故かを問い続ける。だから人は醜い。自然は美しい。そしてこの醜い人間だけが「美しい」と言う「ことば」を持ってゐる。「観念」を持ってゐる。そして観念が「時間」の軸を忘れるとき「愚(おろか)」は極まる。時間の軸を捨て去った時「観念」はとても大きな間違いをします。

例えば昨年のお正月の「一阿年始のことば」は詩人那珂太郎さんの「鎮魂歌」を書きました。その中に

「・・・戦後の高みから、平和時の正論をもって、自らの心の痛みなしに批判し断罪するも者が、/あの時のあなたの立場に置かれたとして、たなた以上に冷静な行動をとり得たかどうか、/ ・・・」

これは極東裁判で死刑判決を受けた若い医学生 鳥栖太郎さんをテーマにした叙事詩の一説です。戦後もっともらしい顔をして戦前を批判する全ての知識人や市民はこの大切な「時間」の軸を捨ててしまってゐるのです。

わが国に「職人」がゐる限り日本は大丈夫だと言う人がゐます。宮大工さん 植木屋さん 陶工 鍛冶屋さん 箒を作る職人さん お寿司屋さん・・等々みんな良い顔をしてゐますね。この人達は観念ではなく手で物を作るからです。時間をかけて自分の「手」で「物」を作ってゆかなければならない。

ところが指導者面をしてテレビの前で喋ってゐる評論家や司会者先生方の顔を見てご覧なさい。良いとはとても言へません。むしろ醜くさえあります。それは大切な「時間」の軸を捨ててしまって「観念」と言ういい加減で未成熟な道具にのみとらわれてゐるからです。ヒト属が145万年前アフリカに生まれたとします。爾来、「空間」(質量)についての研究は随分進みましたが「時間」については殆ど進んでゐません。

法然上人は「唐土(もろこし)わが朝に諸々の智者達の沙汰し申さるる『観念』の念にもあらず、また学問をして念の心を悟りて申す念仏にもあらず。・・・」 と釘をさし、道元禅師は只管打坐と下らん「観念」から離れることを勧められるのです。ところが愚老も含めて日本人の多くが敗戦のショックでまるで「時間」を喪失したやうに、「観念」の大病にかかりました。これを人は「平和の毒」と言ひます。平和なる浅はかな「観念」がどれほどわが国の国力を阻害したことか。

自民党の鳩派の連中(左翼は言うに及ばす) 進歩的知識人 反軍 人権論者 世界みんなお友達の無国籍者・・・考えの僅かの差が67年も経つとこれほど国を痛め尽くすのです。我々の父祖は「時」を必至に歩いてこられました。それを今この「時」に立って「時」を固定し「時」をむしろ捨ててしまって、楽 で 粗雑な「観念」平和なることばでお茶を濁すことだけはしてはならんのです。

それに 隣国の民族、コンプレックスからか敵意からか浅はかな「観念」を振り回して、「歴史認識」と叫びます。それは「確信的利益」なのでせう、自分には何の損害も無く、上手く行くと馬鹿な日本人が同調して「そのとーり」と言い出しかねない。そうすりゃ金になるかもしれん。こう考えると本当に「民主党」は「国益」を損じたなァと身震いが出ます。

話が変わりますが、フランスにアンドレ・マルローと言う作家がゐました。彼は文化相でもありました。仕事で日本にやって来た時、国宝「那智の滝図」 を見て感激し実物の那智の滝をみに熊野へ行きます。そして痛く感動し、ますます日本が好きになって行きます。そしてこう言うのです。

「我々は「水平」の文化だ。煉瓦を水平に積み上げ家を造ってきた。しかしあなた方日本人はこの那智の滝を神と崇めてゐる。伊勢の皇大神宮の鳥居も参道の松も本宮も下宮もすべて「垂直」から構成されてゐる。私は西洋の文化を至高だと思ってきたが、日本人の美意識の素晴らしさを初めて識った。那智の滝の飛沫は単なる水滴に過ぎませんが、歴史の底を流れ続けて今もあります。これが時間と空間の実態です。「観念」ではありません。

「正法眼蔵」「山水経」の「川流れず・・山流る」は物事の本質をついて有名な言葉ですが、戦後横行する「時間」軸を忘れた軽薄な「観念」、平和 人権 反軍思想・・に惑わされることなく、秋津島根の自然な道を歩きたいものです。もうすぐ、お伊勢さんの遷宮も始まります。20年に一度のこの神事も悠久の歴史の中ては、あの那智の滝の流れに似てゐます。どこかの国の薄汚い観念「歴史認識」に煩わされること無くちゃんと自分の国を護る『国防軍』を立派に創りませう。これを言ひたい為に長々と書きました。今年も元気一杯がんばりませう。


― 終り ―

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