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zoom RSS 一阿の 「友人の死」 Z

<<   作成日時 : 2012/12/07 07:00   >>

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バブルの最盛期、自民党には、例の金の延べ棒が自宅で見つかっで塀の中へ送り込まれた金丸 信がゐた。そして彼の威を借り調子に乗って総裁選びの面接までしていた若者小沢一郎がゐた。

ゼネコンは工事を貰ふため裏金を時の権力者に贈ると言はれる。政官財の癒着が常識とされたこの時代に友人は敢然と小沢への理由なき献金を拒んだのだ。勿論小沢は直接には手を下さない。暴力団まがいの総会屋と北海道の銀行を使ひ会社を乗っ取りにかかる。

追い出された友人は後に自ら500頁になんなんとする「社史」を書くことになる。忠実な秘書が追い出された社長のために段ボール数箱分の資料を整理してゐてくれたのだ。彼は社史完成までに三年を要した。大体、社史は会社が「社史編纂室」なるものを設けて作るのが常識だ。然し彼にはもう会社はない。「俺が会社を潰したといふ奴がをるから、ちゃんと書いとかんと誤解される。」 読んでみるか、と送ってくれたのは 数年後だった。500頁あった。

社長自ら書いた「社史」を見るのは初めてだった。やがてガラス瓶にも「社史」 の一部を掲載したいと思ってゐるが、それには徳川時代からの「談合」の歴史と実用性、「コンクリートから人へ」のバカ騒ぎの愚劣さ、そして彼が如何に官僚や政治家に胡麻を摺らずに売上を上げたかが分かりやすく解説されてゐた。会社を一つ潰すと自由に使へる裏金の20億や30億は優に出てくる。「あの金で竹下への褒め殺しを処理(暴力団)しやがった。」と彼は残念がった。

友人は亡くなる直前まで、「社長は正しくなければならん。」と淡々と呟いてゐたが、美意識が小沢一郎を許せなかったのだろう。「あいつはどこを取っても汚物まみれだ。」と噛んで吐き出すやうに言った。彼がもう一人嫌ったのは、「少年H」なるゲテモノを出版して時代の寵児になった妹尾河童と言ふ男だ。

我々神戸二中の四年後輩だ。友人と一緒になって「あいつを同窓会から放り出そう」と息巻いたものだ。四年後輩の親しい知友にきくと河童は彼らの同窓会には一度も顔を出してゐない。借り物の民主主義で厚化粧した左翼リベラルの市民派連中の何処を押せばどんな音色がでるかを計算しつくして市民に迎合した男で、自らは舞台装置芸術家と称してゐたが卑しい根性の持ち主だ。

母校を売り物にし実名で配属将校をこき下ろし、凡そ神戸二中とは異なる架空の中学校を作り上げ、戦時中いかにも反戦少年であったがごときおのれのさり気ない自慢話は売れに売れた。大して親しくもない小磯良平の愛弟子面をしてゐたが、もしそうなら母校の新築時に小磯(神戸二中)の絵の一枚位は寄贈してもらへばどうだと言ひたい。。ただの一枚も無いのだ。友人はその人柄から大先輩の東山魁偉(神戸二中)と意気投合し、三枚もの寄贈を受けてゐる。今も母校の美術室には展示されてゐる筈だ。美意識が一致したのであろう。

友人は愚生にその時の手紙を見せてくれたものだ。神戸二中は紀元2600に新築されたが、50年経ったので建て替へられた。この建築の仕事は友人の会社が請け負った。母校の再建だ。大赤字だったとは言ってゐたが。特に妹尾河童が許せんのは、生命をかけて沖縄県民を守り国を守られたあの嶋田 叡知事を己の出汁(だし)に使ったことだ。昔、本土から数人の識者が沖縄へ渡り講演をする企画があった。当時も沖縄は本土に反感を持ってをり、危険な雰囲気であった。

これを察知した河童は「自分は神戸二中出身の嶋田叡知事の後輩である。」 と喋りまくり、他の同行者とは違う格別の待遇をうけた。己と 全く異なる尊い志の持ち主嶋田 知事をである。「少年 H」によれば配属将校や嶋田知事は軍国主義もいいところではないか。戦後こう言ふ手合いが増えた。

嶋田叡知事は敗戦間近(昭和20年1月)、敵が沖縄へ上陸する直前逃げるやうに香川県知事に転出した(政府に掛け合い)前任者の代わりに白羽の矢がたつと、「俺が断れば誰かがゆかなければならんやないか」と直ぐに受諾し日本刀と青酸カリを懐に沖縄に飛んだのでした。台湾へ行って県民の米を確保しあらゆる手段を尽くして県民の生命を守り最後は壕で自決するのです。(嶋田叡沖縄県知事は是非ネットでひいて見て下さい。)

この話は友人が亡くなる前に言った「一番大切なのは美意識ぢゃないかな。」で始まった。世の中には気の利いた格好の良い言葉が氾濫してゐる。特に選挙の前だけあって、枯葉のやうに舞ひ落ちる言葉の嵐て自分の道が歩けないほどだ。然し考へてみると判断はそんなに難しくはない。この日本の国が無くなっては元も子もないことにすぐ気付くからだ。「木を見て森を見ず。」とよく言はれる。

わが国の森(国土)はいま何処かの国の資本に買ひ漁られてゐる。この時に森の木の一本一本の虫食ひの状態(政策)を論ってゐてどうなるのだ。政策 政策と言ふから迷ってしまふ。まず森を守ること、それから木を育てることだ。共産党が正倉院を守ってきたかな?、その国の歴史を創ったのはその国の美意識だ。

沖縄を守るには「さわわ〜さわわ〜」と反戦歌を歌ってゐるだけでは守れない。嶋田 叡 沖縄知事のやうな尊い一つの生命が要るのだ。在日や親中やマルクス主義者やアナーキストまで全て憲法で保証されてをればこそ、国民の美意識が一致することが望ましい。美しい国を創らうとしてゐる党は迷ふ程はない。価値観の同じ夫婦は国家と同じやうに豊で楽しい家庭を作る。しかし今、価値観も美意識も同じであった親しい友はもうゐない。


(おわり)


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