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zoom RSS 一阿の  「薫陶(俳句とこころ)」 5/5

<<   作成日時 : 2012/06/30 07:00   >>

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ワシントン会議(大正11年)で最も面目を失ったのは日本ではなくて、フランスでした。(ワシントン会議はロンドン会議の前の軍縮会議)。

イギリスの5に 対して1,75といふ比率はフランス人にとってとても我慢が出来ないものでした。フランス人のイギリスに対する感情は微妙なものがあります。フランス人は ナポレオンを誇りとするが、イギリス人の誇りはナポレオンの艦隊を破ったネルソンです。

主力艦・空母で劣勢比率を押し付けられたフランスの海軍随員軍令部長ドン・ボンは日本の海軍随員に「補助鑑までこの比率ではフランス代表は本国へ帰れない。」と苦衷を訴へます。

加藤友三郎はフランス側に「補助艦比率破棄 を提案すれば、日本は反対しない」と内意を伝へます。やがてフランス全権の首相ブリアンが破棄案を提出し、日本が反対せずイギリスが賛成したので補助鑑制限は流れてしまひます。イギリスはアメリカを成り上がり者と考へてゐたのでアメリカとパリティーとなることを快く思ってゐなかったのです。補助鑑でアメリカより優位に立てばなんとか世界第一を保てるわけです。

昭和2年にジュネーブで補助鑑制限会議が開かれます。この時会議に先立ち駐日フランス大使クローデルは「フランスは海岸や領土を護るため沢山小艦艇特に潜水艦が要ります。日本もご同様でせう。各国は自国の国防に ついて自由を持たなければなりません。フランスは多くの駆逐艦・潜水艦を必要とするので 5ー5ー3ー1,75 の比率は到底忍ぶことは出来ません。

この際アングロサクソンと対立してフランスと日本は相似たものと思ひます。」と言ったのです。ロンドン会議の時もフランスは日本に近づいて来ました。この時もフランス海相デュメニルはしきりに潜水艦必要論を展開しました。全権財部は訪ねてきたデュメニルにイギリスはどの程度までトン数切り下げを申 し込んで来たかと問ひます。

デュメニルは一寸ちゅうちょした後「6万6千トン」と答へます。これは妥協案より多い。このやうなフランス側の情報にイギリス海軍将校から得た情報を加へて、山本五十六以下殆どの海軍随員は「いま一度日本側が強く出れば、英米は譲歩するとの確信を持ってゐました。」しかし 若槻は山本等の進言を聞かずかてて加えて駐日英米大使の説得に屈した外相幣原喜重郎や吉田茂の助言も入れて妥協案で成立するやう訓令するのです。

山本五十六の反対が尋常でなかったことは確かで、大蔵省からの随員の賀屋が財政面から意見を述べた時に「賀屋黙れ、なお言うと鉄拳が飛ぶぞ」と怒鳴ったことは記録 にも書かれゐます。それが面白可笑しく「手下の山口多聞に殴らせた」になり、「山本自ら鼻血が出るまで殴った」になります。

しかしそんなことはどうでも良い。帝国海軍の随員達がロンドンのブログナーハウスで国の為必死で情報を集め軍事技術上また外交上考え尽くしても、いまの民主党と同じやうに正に党利党略の為、政党の未熟な軍事理論でことを決めるにいたっては山本ならずとも腹が煮えくり返ります。それを承知で石原慎太郎が言うのであればよい。

戦後の例の反軍思想「海軍は艦船を減らされるのに腹を立てて賀屋を殴った」と鼻先で結論付けるやうでは、本当の国家再建はできません。この海軍随員の中には岸・佐藤両首相の長兄に当たる佐藤市郎がいたことを申し添えてをきます。かれは海軍きっての出来物と言はれ、三人の中では一番の秀才でした。ロンドン会議の時、私は5才 幼稚園生です。慎太郎はまだ母親の腹の中にもゐないのです。何故か私の耳には「兵隊さんよありがとう」の歌がいつも聞こえています。

死者いつか 焚火のそばに 寄り添へる 黙魚

那珂太郎はいつも向こう側の世界と話を してをられます。焚き火にあたってゐたらいつの間にか、特別攻撃隊で逝った親友や旧制福岡高校で仲のよかった伊達得夫が一緒に来てあたってゐる。私がこうして詩が書けるのは彼らのお陰だ。そう言ってをられるやうです。


(をわり)
 

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