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zoom RSS 一阿の 「映画 聯合艦隊司令長官「山本五十六」 を観て」 D/6

<<   作成日時 : 2012/01/30 08:44   >>

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「フランスの動き」」―現在のやうにGNPの観念の発達していなかった戦前は、国力を軍備で計る傾向があった。世界の洋上のどこにでも出て行ける海軍力の方が陸軍力よりも国際的な尺度となりやすい。

ワシントン会議で最も面目を失ったと感じたのはフランスだった。イギリスの五に対して一.七五といふ比率は我慢のならないものだった。フランス人のイギリス人に対する感情は微妙なものがある。戦後の極東裁判でフランス語は公用語として認められなかったのに、断固としてフランス語を使用し、裁判所とトラブルを起こした検事もいた。

フランス人はナポレオンを誇りとしイギリス人はナポレオンの艦隊を破ったネル ソンを英雄とする。そしてナポレオンの陸軍を破ったウェリントンを誇りとする。加藤友三郎がフランス側に、補助艦比率破棄を提案すれば、「反対しない」と 内意を伝へる。やがてフランス全権の首相ブリアンが破棄案を提出し、日本が反対せず、イギリスが賛成したので、補助艦制限は流れてしまった。

イギリスも国家の名誉を考へてゐたのだ。イギリス人が「成り上がりもの」と考へるアメリカとパリティーとなり面白くない。補助艦でアメリカより優位に あれば何とか世界第1の面目を保てるわけだ。 初めての補助艦制限会議(昭和2年)がジュネーブで開かれたが、この時もフランスは日本に近づいて来た。

会議に先んじて駐日フランス文学者大使クローデル(詩人・文学者・「ロダンの言葉」の訳者)はのちに第1次ロンドン会議で全権となる財部海相を訪問し(大正15年11月3日)次のやうに語ったのは記憶に値する。

「フランスは海岸や領土を守るため、多くの小艦艇、特に潜水艦を必要とする。日本もご同様ならんと思ふ」
「各国は自国の安全を主として国防を計画する自由がなければならない、総トン数を制限してその範囲内、各国が自由に国防を行ふのがよい。」
「フランスは多くの駆逐艦、潜水艦を必要とするので、5 ・ 5 ・ 3 ・ 1. 75 の比率は到底忍ぶことは出来ない。」
「この際、アングロサクソンと対立して、日本とフランスの関係は、あい似たものと考える」

第1次ロンドン会議の時もフランスは日本に歩調を合わせるやうに近づいて来た。フランス海相デュメニルは、潜水艦必要論を強調した。そこで財部はイギリス はどの程度までトン数切下げを申し込んで来たか、と探りをいれた。彼はいささか緊張して、随行の海軍将官と目配せしたあと、「六万六千トン」 と答へた。

これは妥協案よりも多い。更にフランス主席全権首相クルディユは3月16日我々は急ぐことを必要としない。成功を必要とする。満足な結果に到達 できると信ずる。」との声明を発表した。このやうなフランス側の情報に、イギリス海軍将校から得た情報を加へて、山本以下のに海軍随員のほとんどは「今一 度、日本側が強く出れば、英米は譲歩する」と判断したのである。

資料によれば安保や左近司も冷静であったが、ほぼ同じ判断であづた。山本は随員を代表し て、以上の見解を財部に具申すると、財部は完全に動揺した。財部の指示により山本は、若槻に意見を開陳した。外務省からの随員で、山本と 同じ長岡市出身の斎藤 博はその時の状況を「日本全権団員の息の根を止めるやうな猛烈果敢さがあった。」と述べる。斎藤は後に駐米大使となり、任地で死去し、その遺骨はアメリカ 巡洋艦アストリアで、日本に礼送された。

若槻は海軍側が得た情報は、責任の立場にあるものとの交渉でないとして「妥協案以上の見込みなし」との姿勢を崩さない。更に英米は各大使に命じて外相幣原 喜重郎や外務次官吉田茂に工作する。日本が強く出れば英米は譲歩しただらうか、それは入手出来る資料に関する限り現在も分からない。

しかし、日独防共協定交渉中の日本陸軍の暗号文書が、ドイツにおいて、ソ連の通信諜報陣営に窃取されてゐたことを考えると、この時も諜報の問題が気になる。

いつの時代も、政治家の判断によって、国益が大きく左右されることは変らない。ともあれ戦後は、戦勝国が日本の海軍を二度と立ち上がれないやうにするため、軍縮会議ー海軍の反対ー暴走ーハワイ真珠湾攻撃ー敗戦 と言ふ見えすいた、軽い論理で敗戦国に憲法と共に押し付け指導してきた間違 いがはっきりわかる。

更に左翼マスコミが虎の威を借りて約70年間国民をミスリードしてきた。共産党だけではない、進歩的と称する知識人そして市民層、全てかつての敵の手の上で踊ってゐるに過ぎないやうな気がする。


(つづく)


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