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zoom RSS 一阿の  「英人の見た海軍兵学校」 2

<<   作成日時 : 2010/07/27 07:34   >>

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印象深い校長の訓辞・・

 私が江田島へ赴任した時に受けた歓迎は、忘れえないものだった。宮島へ到着すると海軍のランチが迎えに来ていて、このランチに乗って私は江田島へむかった。兵学校用の波止場に着くとそこで、私を出迎えてくれた兵学校の教授たちに紹介された。間もなく広い練兵場に案内され、そこで正式の紹介の式が行はれた。

 練兵場の一隅には、日露戦争に参加した通報艦千代田の艦橋が備えつけてあった。私はその艦橋へ昇り、兵学校の生徒、下士官、水兵が、艦橋の下を行進しながら私に敬礼するのに答礼した。この答礼が終わると、反対側から艦橋を降りて、そこに集まっていた士官に挨拶した。次いで私は校長室に案内された。そこで校長は私と握手して、次のやうな訓辞をされた。

 「ブロックさん、私は、貴君が本校の生徒に、イギリスの紳士とは如何なるもので、又如何に振舞うべきであるかを、教えて頂きたいのです。」

 私は、波止場における歓迎、及び練兵場における儀式から強い印象を受けたのであったが、それよりも更に強い印象を私に与えたのは、校長のこの言葉であった。私に要求されたことは、生徒に英語を教えるばかりでなく、彼等にイギリス人の理想を紹介することをも含んでいたのだ。この第二の勤めは第一の勤めよりも難しいに違いない、とその時私は直感したのである。
 
 2、 兵学校の環境
 * ・・・私は毎日必ず一度は校外に散歩するやうにしていたのであるが、しばしば心に郷愁を秘めて校庭を出ることがあった。しかし歩を進めて古鷹山の頂上に達し、眼下に展開する輝かしいばかりの風景に接すると、胸底から盛り上がる大きな幸福感にひたるのであった。・・・遥か眼下に日光の直射を受けて輝く海に点在する島々の間を縫って進む和船を見ていると、私の郷愁はいつかその影を消していったのだ。

 古鷹山の上から見た景色は、私の生まれ故郷オリックシャーのそれとは非常に違ったものであったが、私の心に感激を与える景色として、決して忘れることのできないものである。

 兵学校の校庭は、整然として美しいが、中でも美しいのは、勝海舟の書になる「海軍兵学校」の門標の掛る大門から大講堂までの桜並木である。
 (この桜並木のことは、芸術院賞、恩賜賞を受賞された詩人那珂太郎さんも詠っておられる。本名福田正次郎:海軍兵学校の国語教官であられた)

 ・・・大講堂のプラットフォームには天皇陛下が兵学校へ行幸あらせられる時に使用される玉座が設けてある。大講堂を通り過ぎると、はるばるイギリスから持ってこられた赤煉瓦で造られた生徒館がある。

 ・・・この教育参考館の中には、各国の海軍の歴史及び海軍勇士の功績を記念する品々を飾った部屋がある。
最も珍重されているのは、「ネルソンの遺髪」である。日本のネルソンと言はれる東郷元帥の遺髪もこの参考館に保存されている。

 * 行き届いた施設・・・・ 略


(続く)

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